2010年7月25日日曜日

ガー・レイノルズ『プレゼンテーションZen』ピアソン・エデュケーション、2009年。

最近、よく売れているようです。
プレゼンテーションに関する固定観念を指摘し、聴衆にメッセージを伝えるための様々な手法を、豊富な事例とサンプルをもとに説明しています。
確かに、スライドを「作る」=「プレゼンの準備」としか考えていない人のスライドには、余計な情報が詰め込まれ過ぎていることも少なくない。
空=何もない、ではなく、本質をとことん突き詰めて突き詰めて突き詰めた結果、余計なものを削ぎ落としていくということになっていくことに「Zen(=禅)」というシンボルを当てて、様々な発想を伝えてくれる。
 
スライドの構成を考える手法や、1-7-7の法則など、これまでに様々な立場から語られてきたことは一通り知っていて、これまでにも応用してきたところだけれども、「イメージでもって、聴衆にメッセージを伝える」「(特に)テキストは余計なものを削ぎ落として、可能な限りシンプルにする」「スピーチを『活かす』スライドを作る」といった具体的な手法を、紹介している。
自分のプレゼンにもどんどん活かして生きたい。
 
おすすめ度:★★★★★(プレゼンの機会がある人に是非)